日本たばこ産業株式会社(2914)から業績報告書が届きました。
2019年度の業績報告書が届きました。
営業利益は2018年度と比較してもほぼ横ばいですが、為替の影響で、当期利益は9.7%の減益になったようです。
来年度の業績見込みは、今年度と同様と見込んでおり、2020年度も154円/年の配当を予定しているそうですが、コロナショックの影響を全く加味していないため、どうなるかは不透明と言えます。
国内たばこ事業は、やはり縮小傾向にあり、今後も同様の傾向が続くと考えられます。
近年の禁煙政策、特に2020年4月からの改正健康増進法の影響もあり、飲食店内での喫煙ができなくなる影響もあると思われます。
一方、海外タバコ事業は、近年の会社買収等のおかげで増益傾向です。こちらはしばらくこの傾向が続くと思われます。
JTはタバコだけでなく、医薬事業(鳥居製薬)や加工食品事業(テーブルマーク)も展開しています。
医薬事業は2019年度は大幅に減収となっており、抗HIV薬6品の国内におけるライセンス解消が原因とのことです。
加工食品は売上減少も利益は増加のようです。テーブルマークの冷凍食品は、スーパー等でもよく見かけますよね。
今回の事業報告書はコロナショックに関して言及が全く無いため、今後どうなるかは不透明です。
わりとコロナショックの影響を受けにくい業界とは思いますが、喫煙がコロナ肺炎の重症化に影響しているとの報道もあり、どこまで影響をうけるのでしょうかね・・・。